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2007年10月 8日 (月)

チョッと耳にしたいい話

 チョッと耳にしたいい話を書いてみたいと思います。

 「さようなら交響曲
  ハイドンに「さようなら交響曲」というのがあります。どのような曲かというと、楽団の楽士さんが、その演奏で、自分の受け持ちを終えると、一人ずつ消えていく。最後には指揮者一人になってしまう。そこで彼は一礼して引きさがります。

 中世の楽団はみんな王様のお抱えでありました。その当時、まさかテープレコーダーのような便利なものがあった訳でなく、楽士たちは一日中、演奏をぶっ通しやらされていました。彼らはこれでは身が持たない、体を壊してしまう、何とかしなくてはいけないと、楽士連が、今なら楽士労働組合か、ハイドンに何とかそこを考えて何かいい曲を作って欲しいと願い出て、ハイドンが引き受けて作曲したのがこの曲でありました。

 「角川文庫の誕生
  角川書店を作った人は、角川源義氏でありますが、彼は書店を始めて間もなく、ある日、荻窪の古本屋にぶらりと入りました。何気なく、一冊の本を取り出しました。木村健康氏の「教養文献目録」でありました。

 パラパラとめくって行くと、最後のページに「目がつぶれるほど、本を読みたい」と書かれていました。

 木村健康教授は、戦争中、師の河合栄次郎教授が、東大騒動で免官処分になった時、師に殉じて、経済学部の助手を辞任しました。その本はそのころ書かれたものでありましたが、戦争中、知識欲を満たされなかった学生たちに喜ばれ、隠れたベストセラーになりました。

 角川源義氏は、この一行に心打たれました。角川文庫はこのようにして誕生したのであります。

 兄弟
 「いったい、あなた方ポーランド人にとって、ロシア人は兄弟なのですか。それとも友人なのですか。」
 「ロシア人は私どもの兄弟であります。」
 「どうして」
 「あなた、友人というものは選べるものなのでしょう。
    (ロシア人:この話ではソ連時代のロシア人であります。)

 落首一首
 「落首」とはどのようなものなのでしょか。「落首」とは、風刺・嘲笑・批判の意を込めた匿名の戯れ歌のことであります。特に封建時代には政道を批判の手段としてしばしば行われたものであります。(広辞苑から)

 江戸時代の落首にこのようなのがあります。
 幕府が、贅沢を禁止し、学問武道を奨励したら、早速、落首が町中に広がった。
 

    「世の中にかほど(蚊ほど)うるさきものはなし、
     ブンブ(文武)というて夜も眠れず」

 

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